なぜか相手と話が噛み合わない。
自分は説明が苦手かもしれない。
なんで分かってくれないんだ。
こんな悩みを抱えたことはありませんか?
私は仕事柄、説明をする機会が多く
上記についてかれこれ1年ほど悩んでいました。
一時期は
「いっその事、誰とも話さない仕事に転職するか…」
と考えた時期もありました。
しかしあることを意識してから、徐々に話が伝わるようになったのです。
本記事は、話が噛み合わないを解消する心がけを理解し
周りと豊かなコミュニケーションを取ることを目的とします。
口下手なあなたでも大丈夫
一年間、同様に悩んだ私にも光が見えたのですから。
あなたの話が噛み合わない理由
結論をいうと話が噛み合わないのは
お互いのイメージがずれているからです。
具体例を挙げます。
とある二人の方に「卵を10個口に入れることは可能か?」
について議論してもらうとします。
Aさん「10個なんてとんでもない。出来る訳が無いだろ。」
Bさん「何いってるんだ。10個なんて余裕だろ。」
Aさん「そんな、あなたはどれだけ口が大きいんだ。頑張っても2,3個が限度だろう。」
Bさん「いやいや、10個どころか100個でも行けるよ。」
ここで質問です。
あなたが想像していた「卵」とはなんですか?
もうお気付きかもしれませんが、Aさんは鶏の卵、Bさんはイクラの卵を想像していたのです。
※Bさんは寿司職人かもしれませんね
つまりお互いのイメージがずれていたのです。
理解を深めるため、認識がずれる3パタンを紹介します。
前提のずれ
前提がずれると議論は並行線を辿ります。
例えば就活のグループディスカッションで
「良い会社とは何か考えて下さい」
とお題を出されたとします。
前提がずれていると次のような議論になってしまいます。
Aさん「社会貢献している会社よ」
B君 「給料が良い会社だよ」
C君 「良いサービスを届ける会社さ」
この例では「誰にとって」という前提が合っていません。
Aさん「社会貢献している会社よ」←社会にとって良い
B君 「給料が良い会社だよ」←従業員にとって良い
C君 「良いサービスを届ける会社さ」←顧客にとって良い
いきなり議論を始めるのではなく
・誰にとって良い会社か
・そもそも良いとは何か
のように前提を合わせることが必要です。
言葉のずれ
言葉についても注意が必要です。
上司「この仕事早めにやっといて」
部下「分かりました」
数時間後…
上司「仕事終わった?」
部下「え、早めって今週中じゃないの…?」
こんな例は日常でも良くありませんか?
「早めに」という曖昧な言葉は認識の差異を生みます。
対処法として「3時間後まで」「今週金曜日の午前中まで」など
解釈がぶれない具体的な言葉を使うことが効果的です。
解像度のずれ
最後は解像度のずれです。
解像度とは抽象、具体度のことです。
例)
経営陣「業務標準化のため新システムを導入します」
現場 「現場ごとに業務は違うんだから回る訳ないだろ!」
経営陣は会社全体という抽象的な視点を持ち
現場は具体的な目の前の業務に目を向けています。
どちらが良い、悪いという話をしたい訳ではありません。
重要なのはお互いがズレを認識し、歩み寄ることなのです。
たった一つの心がけ
まとめます。
話が噛み合わないのは、お互いのイメージがずれているから。
逆に言うと認識を合わせれば話は噛み合うようになります。
イメージを合わせるとは相手の目線に立つことです。
自分ではなく相手の目で見て、何を考えているか想像するのです。
人はそれぞれ思い込みを持っています。
そしていつの間にかそれが正しいと信じています。
思い込みを手放し、少しでも相手の立場に立つこと。
それが相手と豊かな関係を築く心がけなのです。