「聞く力」を高めるただ一つの心がけ

信じる

部下との付き合いに苦労している。
子供が言うことを聞かない。
恋人が自分のことを分かってくれない。

なぜか人間関係が上手く行かない。

こんな悩みを抱えていませんか?

その原因は「聞く力」にあります。

本記事は
・人間関係が上手く行かない理由
・「聞く力」を高める心がけ
を理解し、豊かな関係を築くことを目的とします。

あなたの人間関係が上手くいかない理由

日本では「コミュニケーション力 = 話す力」と捉えられます。

しかし「聞く力」は「話す力」以上に重要です。
なぜなら信頼無くして相手は話を聞いてくれないからです。

まずは聞く。
それが信頼を作り、自分の話も届くようになります。

例を挙げましょう。
ある夫婦が子供の習い事について話しています。

妻「今日、お隣さんから聞いたんだけどお子さんを塾に入れたみたいなの。」
夫「そうなんだ。」
妻「うちの子も小2だし塾にいれたほうが良いかしら。」
夫「まだ低学年だし良いんじゃない。俺の時は高学年のときから通う子が多かったし。」
妻「でも学校の成績が良くないみたいなの。このままで大丈夫かしら。」
夫「大丈夫なんじゃない?俺もそうだったけどそのうち勉強が楽しくなってくるよ。」
妻「(もういい…)」

お分かりいただけたでしょうか?

夫は話を聞いているように見えて実際は聞いていません。
相手が話す間、頭の中では自らが話したいことを考えているのです。

それは聞き手からすると聞いてくれてない…
と写ります。

要は聞き手の主語が「自分」であることが問題です。

「聞く力」を高めるただ一つの心がけ

では「聞く力」を高めるにはどうすれば良いでしょうか?

必要なのはただ一つの心がけです。

それは主語を「自分」ではなく「相手」にすること。

具体例を交えて説明します。

自分の言いたいことを捨てる

聞くことの重要性は分かった。
でも聞けなくて困ってるんだと思われる方もいるでしょう。

解決策はシンプルです。
自分の言いたいことを捨てましょう。

例えばあなたは友人から転職相談を受けました。
聞く中で、頭の中は
「自分も去年転職したから共感」
「お勧めの転職エージェント紹介してあげようか」
と、言いたいことが次々と浮かんできます。

これはある意味仕方ないことです。
人は自分の話をする時間が一番気持ち良いのです。

そんな時は思い出してください。

主語は相手と。

「自分」の話したい事ではなく「相手」の話に目を向ける。
その意識があれば、この人はどうして悩んでいるのだろう、最適な解決策はなんだろう?
と聞く姿勢を持てるようになるのです。

補足

アドバイスするなと言いたい訳ではありません。
真に相手に沿った提案は効果的です。

しかし悩みの原因を特定せず、相手に沿った解決策も考えず
ただ言いたいことを言うのは無責任ということです。

答えは外ではなく中にある

実をいうと答えは相手の中にあります。

あなたも誰かに相談する内に、解決策がふと浮かんだ経験はありませんか?

人は求めるものを分かっているようで、分かっていません。
そして望む答えは常に話し手の内側にあるのです。

無理にアドバイスせずとも
話を紐解く過程で勝手に問題は解決します。

これは物を売る時も同じです。

「この商品はこんな素晴らしい機能があって…」と
いきなり提案しても相手は嫌悪感を示すでしょう。

話すのではなく聞く。
それにより無意識だった課題や理想が見えてくる。

この商品ならその理想を叶えられますよ?

そう提案すれば、相手は自然と買いたくなるでしょう。

つまり答えは話し手の中にあり
叶える手段は外にあるということです。

聞くとは相手を信じること

まとめます。

良い傾聴は信頼を築き、信頼は豊かなコミュニケーションを生む。
そして豊かなコミュニケーションは良好な人間関係を作る。
そのためには主語を「自分」ではなく「相手」にする意識が大切

これは余談ですが

「聞く」は言い換えると相手を信じることです。

むやみにアドバイスするのではなく
相手の中に答えを見出し、自身で乗り越えていけると信じる。

その想いがベースとしてあるのです。

あなたも目の前の相手を信じて見ませんか?

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