「ありのままの自分」を受け入れるということ

思い込み

私には何のとりえもない。
ダメな人間。自分のことが嫌いだ。

自分を好きになるどころか拒絶してしまう。
そんな状況を変えたいけれど、いつも同じ結果に着地してしまう。

そんな毎日、もう終わりにしませんか?

本記事では、自分を受け入れられない原因を理解し
「ありのままの自分」を受容するきっかけになることを目的とします。

なぜ自分を受け入れられないのか

そもそもですが
なぜあなたは自分を受け入れられないのでしょうか?

その理由は思い込みにあります。

例えば、あなたが完璧主義に悩んでいるとします。
仕事では少しの不備も改善しないと気が済まない。
細かな資料の体裁、先々のリスクが気になって仕方が無い。

周りからは「そこまでしなくて大丈夫。誰も気にしてない」
と言われても止められない。

次第にエスカレートし、周りの不完全な人にも
イライラするようになってしまう。

この人は「完璧でなければならない」という
思い込みを持っています。

そもそもですが、私たちは不完全な人間であり
お互いがそれを補えば良いはずです。

しかし思い込みがひどくなると
「こうあるべき。それこそが正しい」
と考えが固定されてしまうのです。

「ありのままの自分」を受け入れるということ

完璧でなければと思う人は、不完全な自分を拒絶します。
私は愛されないと思う人は、愛された自分を受け入れられません。

私たちの中にある悪い思い込みは
ありのままの自分を受容することを拒否してきます。

では思い込みを手放し
自分を受け入れるにはどうすればよいか?

具体的な方法を述べる前に
「ありのままの自分」「自己受容」とは何かを説明します。

ありのままの自分とは

欠点を改善しようと努力する自分
相手の感情に気を遣う自分
仕事でミスをして落ち込んでいる自分
逆に成功した自分
嫌われてしまった自分

実はどれもありのままの自分です。

「こうあるべき」という思い込みがあると
そうでない自分を拒絶してしまうため
それはまるで自分では無いかのように思えてしまいます。

しかし実のところ、それも本来の自分なのです。

自己受容とは

受容を辞書で調べると

受け入れること。

とあります。

つまり自己受容とは「自分を受け入れる」こと
自分の容姿、能力などの事実というボールをそのままキャッチするイメージです。

自己受容は善悪の判断をしません。

例えばあなたが偏差値40だとします。
偏差値の平均は50ですから、平均と比べると低いことになります。

しかし自己受容では
「平均より下だからダメだ」や「別に40あれば充分だよね」
という善悪の判断はしません。

ただ「私は偏差値が40だ」という事実を受け入れるのです。

自己受容と自己肯定の違いについては過去記事を参照下さい。

具体的な方法

ここまでの話をまとめます。

できない自分、成功した自分、どれもありのままの自分
しかし、思い込みによって私たちはそれを
受け入れられなくなっている。

では「ありのままの自分」を受け入れるための
具体的な方法を説明します。

繰り返される思考に気付く

まずは自分の思い込みに気付きましょう

そのためには自分が悩んだ出来事への
事実、感情、思考を整理していきます。

頭で考えると思考がループする恐れがあるので
・紙に書き出す
・誰かに話を聞いてもらう
方法がお勧めです。

例えば、あなたがいつも失敗すると悩んでいたとすると
失敗した具体的なエピソードを深堀りします。

分からないまま仕事を進め、上司に怒鳴られてしまった。
↓どうして進めてしまった?
周りに聞くべきと思いながら、出来なかった。
↓どうして?
周りが忙しそうだった。
聞いたら迷惑だと思った。
↓それは実際に上司に言われた?
言われた訳では無い。
自分の想像

一例ですが
このように事実、思考を整理します。

深堀りは一つでは無く、複数個行いましょう。
思い込みは私たちの心に深く根付き
人生で繰り返し出現している可能性が高いためです。

この例では
・人に迷惑をかけてはいけない
・嫌われてはいけない
といった思い込みがあることが分かります。

「ありのままの自分も自分」と声に出す

思い込みに気付けたら次は「ありのまま」を
受容してあげます。

上の例で行くと「迷惑をかけてしまった」
自分をイメージします。

もしかするとあなたは反射的に
「迷惑をかけてしまった」
自分に嫌悪感を感じたかもしれません。

しかし前述したとおり
自己受容では善悪の判断をしません。

迷惑をかけた自分=ダメと拒絶するでもなく
誰しも迷惑かけちゃうし当然だよね
と過度に正しさを主張する訳でもありません。

ただ「迷惑をかけた自分」
をそうなんだ、迷惑をかけてしまったんだね
と受け入れます。

そして「迷惑をかけてしまった自分も自分なんだ」
と心の中でつぶやき
余裕があれば声に出しましょう。

自己受容することによる効果

自己受容を繰り返すと
「迷惑をかけてしまった自分」を
マイナスに評価せず、それも自分
と受け入れられるようになります。

するとどうなるか。
自然と「これからどうしようか」という
思考が浮かんでくるのです。

思い込みのループを断ち切らなければ
「ダメな自分」を常に受け入れられず
問題が前に進みません。

一方で受け入れることが出来れば
「ありのままの自分」として前を向き
人生を歩いて行けるようになるのです。

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