悩んだときは事実と解釈をはっきり分ける

思い込み

完璧主義をどうにか克服したい。
私が居ると空気が重たくなってしまう。
受験に失敗してしまった、人生終わりだ。

現代には沢山の悩みが渦巻いています。

そもそもですが、人はどうして悩むのか?
この尽きることの無い悩みを
少しでも和らげる方法は無いのでしょうか。

本記事でなぜ私たちが悩むのかを理解し
悩みを安らげる術について解説します。

なぜ人は悩むのか

突然ですが人はなぜ悩むのでしょうか?

例えば完璧主義で悩んでいるAさんが
平均60点のテストで90点を取ったとします。

90点と言えば上位数パーセントの秀才
嬉しさの余り小躍りする人も現れるでしょう。

しかしAさんの顔色は冴えません。
満足するどころか、どうして10点ミスしたのか
ミスをした自分なんてダメだと責めてしまう。

Aさんは完璧主義な性格に悩んでいました。
常に完璧でなければと考えてしまう。
プラスでは無くマイナス面に目が行ってしまう。

そんな自分を変えたいけれど、中々変えられない
遂には「変われない自分」に嫌悪感を抱く。

実はAさんは過去の自分です。

この例が教えてくれることは
私たちは事実ではなく解釈で悩む
自身の捉え方が、自分を苦しめるということです。

90点という事実が私たちを悩ませるのではありません。
その結果をどう受け取るかで
あなたの思考、感情が変わっていくのです。

悩んだときは事実と解釈をはっきり分ける

悩んだときに大切なのが
それが事実か、解釈なのかをはっきり分けることです。

先ほどの例で行くと
【事実】
・テストで90点
・10点ミス

【解釈】
・どうして10点もミスしてしまったのか
・完璧でなければならない
・自分はダメな人間だ

ここを混ぜてはいけません。

私たちは無意識にこの二つを混ぜ
解釈こそがこの世の真実
であるかのように捉えてしまいます。

油断すると
90点→10点ミスした→完璧ではない→自分なんてダメ
の流れを無意識にやってしまいます。

しかし、整理してみると「ダメだ」と悩む過程には
90点という事実に対し、完璧であれという解釈を
勝手に付け加えていることに気が付きます。

そしてもう一歩踏み込んで考えて下さい。
本当に完璧でないといけないのでしょうか?
完璧な人間など、果たして存在するのでしょうか。

総論では無く各論で

もう一つ、過去友人から相談された例です。

Bさんは先日、別部署の同僚に誘われ
別部署のランチ会に参加することになりました。

しかし、和やかな空気とは程遠く
あまり会話が盛り上がらない。
皆が気を遣う、気まずい雰囲気でランチ会は終了

そんな時、Bさんは
私が居たから周りに気を遣わせてしまった
やはり、私が居ると場の空気が重たくなる
と落ち込みました。

要は私が場に居る=空気が重たくなる
と悩んでいたのです。

この場合も事実と解釈を分けることが重要です
【事実】
・ランチ会の空気が重たかった
・過去にも同様のことがあった

【解釈】
・私のせいで空気が悪くなった
・やはり私は疫病神だ

ここでもう一つ忘れてはならないのが
何事も具体化することです

例えば、空気が重たくなったというのは
どういうことでしょうか?

全員がだんまりだったのか
それとも一部のテーブルだけ重たい空気だったのか。

過去にも同様の事があったと言いますが
具体的に何回でしょうか?
そして、あなたが参加した会で100%空気が
悪くなってしまったのでしょうか?

何が言いたいかというと
私たちは一部の事実を捻じ曲げて解釈し
それが世界の姿のように捉える癖があります。

曲がった解釈を正すためにも
丁寧に事実、思考を整理し
見つめていくことが重要なのです。

その結果、100%空気が悪くなった訳ではない
和やかに楽しめた会もあった。
必ずしもあなたのせいでは無いと分かるかもしれません。

まとめ

まとめます

事実と解釈を分けると
自分の無意識的な解釈に気付く。

そして、その思考が果たして本当なのか
問いを立て、考えることができる。

その解釈は本当に真実なのか?
どうしてあなたはその思考を身に着けたのか

他の人が気にしないことをどうして
あなたは考えてしまうのか。
立ち止まって整理してみてください。

その上で自分を変えるか、そのまま受け入れるか
結末は自身で決めて良いのですから。


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