「思考は現実化する」とはナポレオン・ヒルの有名な書籍です。

あなたはこの有名な言葉を信じていますか?
中には
・思考を変えたけど現実は変わらなかった
・行動が変わらないと意味ないよ
と感じている方もいるでしょう。
この言葉は誤解されることが多いです。
正しくは「思い込みは現実化する」です。
本記事は
・なぜ思考を変えても現実は変わらないのか
・思い込みは現実化するとはどういうことか
を理解することを目的とします。
なぜ思考は現実化しないのか
そもそも思考とは何でしょうか?
辞書で調べると
考えること。
とあります。
これだけでは抽象的過ぎるので具体化します。
思考は意識と無意識的な思考に分解できます。

顕在意識と潜在意識の詳細については過去記事で解説しています。

簡単に言うと
意識的思考とは自覚して行う思考です。
例えば信号の無い横断歩道を渡るとき
「右見て、左見て、大丈夫渡ろう」と意識することです。
無意識的思考とは自覚せず行っている思考です。
例を挙げると、自転車をこぐ際に右足を乗せているペダルを後ろに動かして、次は左足
信号が見えてきたから指先に力を込めてレバーを引こうとは考えませんよね?
これが無意識的思考です。
そして両者を比べると後者の割合が圧倒的に大きいのです。
思考が現実化しない理由がここにあります。
多くの人は前者の意識的思考を変えようとします。
例えばあなたがダイエットを始めようとジムに通い始めたとします。
最初の一ヵ月はモチベーション高く通っていたが、次第に足が途絶えてしまった。
このような経験は誰しもあるのではないでしょうか?
これは意識的には痩せたいと思いながら、無意識では現状が心地よいのです。
「痩せたら嬉しいけど今の生活でも不自由は無い。キツイトレーニングはしたくないな。」
要は無意識レベルで本心から痩せようと思っていないのです。
思い込みは現実化する
無意識が思考の大部分を作るという話をしました。
では無意識とは何か?
それは思い込みです。
人は見たいように世界を見る
実を言うと私たちは世界をありのままに見ていません。
自らが見たいように見ており、思い込みがフィルターの役割をしています。
例えば「日本=ダメな国」と思い込んでいる人は日本のネガティブな情報ばかり目に入ります。
そのような人に「日本は治安良いですよ」と伝えても
「いや経済的、少子化、給料的には…」と反論されるでしょう。
実際には良い面も存在するのですが、その人には見えなくなっているのです。

思い込みが思考を生み、思考が行動となる。そして行動が現実を創る
思い込みから思考が生まれ、それが行動となります。
別の例を挙げます。
「お金稼ぎは悪いこと」と言われ育った学生がお金持ちになる可能性は低いでしょう。
なぜなら年商アピールする社長のSNSに嫌悪感を感じたり
求人票ではそれなりの給料の企業が目に入り就職しようと考えるためです。
その思考が面接を受けることに繋がり
最終的には勤めるという結果(=いわゆる人生という現実)になります。

これが思い込みが現実化するロジックです。
思い込みを変えることは簡単ではありません。
まずは私たちの思考は無意識に支配されている。
そして無意識とは思い込みであると認識するだけでも大きな効果があるでしょう。