苦手を克服したいが上手く行かない。
今の役割が自分に合っていない。
苦手とは克服すべきもの
その想いから努力し、疲弊していませんか?
立ち止まって考えて下さい。
その苦手、本当に克服する必要がありますか?
本記事はストレングスファインダーを元に
苦手は克服すべきという
思い込みを手放すことを目的とします。
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダー(以下SF)とは
アメリカのGallup社が開発した自分の強み(才能)を
発見する診断ツールです。
Gallup社は200万人を超える成功者の
共通点を分析し、34の資質を特定しました
診断の結果、上位に出る資質は才能です。
言い換えると
・自然と無意識にできること
・周りに対しどうしてできないの?
と感じることです。
一方で下位資質は得意では無いこと
要は
・頑張って意識しないとできないこと
・苦手意識を感じること
です。
例えば社交性は新たな出会いを求め、
次々に人と繋がる資質です。
社交性が高い人は、様々な人と関わる
営業などの仕事が向いているでしょう。
一方で社交性が低い人は
大勢の場では気を遣い、疲弊してしまいます。
SFの思想としては、下位資質を無理に伸ばすのではなく
自然にできる上位資質を使って行こうというものです。
SFは本も出ていますし
公式サイトから申し込んで受講することもできます。

きっかけと感想
私がSFを受けたのは、八木仁平さんが提供する
3か月でやりたいこと探しを終わらせる
「自己理解プログラム」を受講したことがきっかけです。
プログラムの中でSFを用いて
自分の得意を見つけていくSTEPがあるのです。

ちなみに私のSFの結果は下記の通りです。
慎重さが1位。コミュニケーションなど影響力資質は軒並み下位でしたが
感想としては「大方想像通り」でした。

私の性格としては、行動する前に
なぜそれをやるのかをしっかり言語化し
リスクが無いか事前に洗い出そうとします。
要は考え、納得してから動き出したいのです。
一方で考える前に行動せよ、であったり
人前で流暢に話すことは苦手です。
SFを受けて改めて自分は
人前で話したり、チームを引っ張るというより
先々のリスクを洗い出し、潰す役割が
合っているのだろうなと感じました。
SFを受けたら生きやすくなった
SFを受けることで自分の強み、得意でないことを
客観的に眺めることができました。
しかし私にとって最大のメリットは
「苦手とは克服すべき」という思い込みを
手放せたことです。
私は無意識に「欠点は改善すべきもの」と
信じていました。
そのため、本業のシステムエンジニア職で
人前で話す役割を任されたときも
必死に努力しました。
元々、大勢の前で話をするのが得意では無いので
何冊も話し方に関する本を読んだり
流暢に話す営業の上司にアドバイスを貰ったり
とにかく苦手を克服するのに必死でした。
その結果、どうなったかというと…
多少の改善はあったものの
あまり成長は見られませんでした。
やはり、人前で話すときは緊張するし
「頑張ろう」と意識する必要がある。
結果として、打ち合わせが終わった頃には
どっと疲労が溜まっている。
顧客や上司からも評価される訳では無い。
なんとか及第点を貰っている印象
とてもじゃないが
あの上司の様にはなれないと察しました。
そんな中、SFを受けた際に
これまでの考えが180度変わる衝撃がありました。
それは34資質の説明を読んでいた時です。
例えば1位に持つ慎重さ
強力な「慎重さ」の才能を持つ人は、決定や選択を行うときに細心の注意を払います。
あらゆる道のりには、危険や困難が待ち受けていると考えています。
用心深く、決して油断しません。すべてが秩序正しいように見えても、表面下には数多くの危険が待ちかまえていることを感じ取っています。
彼らはこれらの危険を回避するのではなく、一つひとつを表面に引き出します。
そうして、危険はひとつずつ特定され、評価され、最終的に減っていきます。
いうなれば、「慎重さ」の才能が強い人は徹底的で注意深いアプローチで物事を決定します。
引用:https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253421/%E6%85%8E%E9%87%8D%E3%81%95-%E8%B3%87%E8%B3%AA.aspx
何度心の中で頷いたか分からない程、共感しました。
まさに自分が無意識にやっていることでした。
一方で31位のコミュニケーション、34位の活発性
「コミュニケーション」の資質が高い人は、一般的に自分の考えを言葉に表すのが得意です。
話術に優れ、物事を印象的に説明するのが上手です。
強力な「コミュニケーション」の才能を持つ人は、説明すること、描写すること、進行役を務めること、人前で話すこと、書くことが好きです。
彼らは天性の才能を活かして、アイデアや事実に命を吹き込み、生き生きとしたものに変えることができます。
考えや行動をストーリーやイメージ、具体例、比喩に転換させます。
引用:https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253406/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E8%B3%87%E8%B3%AA.aspx
「活発性」の資質が高い人は、アイデアを実行に移すことにより結果をもたらします。
単に話すだけではなく、いますぐ実行することを望みます。
「いつ始めようか?」これは「活発性」の資質の人が繰り返す質問です。
強力な活発性の才能を持つ人は、動き出したくてうずうずしています。
分析が有用であるとか、ディベートや討論が貴重なアイデアを生み出す場合があることを認めるかもしれませんが、心の奥深くでは、行動だけが有意義であると知っています。
引用:https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253388/%E6%B4%BB%E7%99%BA%E6%80%A7-%E8%B3%87%E8%B3%AA.aspx
正直、1mmも共感できず。
同時に重要なことに気付きました。
私が「慎重さ」を息を吸うように使うのと同じで
この世には私が苦手な資質を苦なく使える人が居る。
いくら努力し下位資質を克服しようとしても
元から得意な人には到底かなわない。
であれば、下位ではなく上位の資質に目を向けよう。
それから私は「コミュニケーション」を得意に変える努力を辞め
上位資質を有効活用するようにしました。
例えば、上司のように流暢に議論を
リーディングしていく未来は諦めました。
議論中に分からず、返せないことがあれば
その場で無理に答えようとせずに持ち帰る。
持ち帰った後は「慎重さ」を使って
・自分が納得するまで調べる
・なぜ顧客はこの質問をしたのか背景を考える
・単に質問を返すのではなく、より良い提案をする
要は自分が「これだ」と腑に落ちるまで思考した上で
顧客に返答するように意識しました。
これを積み上げた結果、出来ることが増え
「いつも的確な回答に助かっている」と
信頼の言葉を貰うことができました。
あなたが息を吸うようにできることは
意外と周りができなかったりする。
一方であなたが苦手なことを
自然と無意識にできる人がいる。
苦手克服にエネルギーを使うのでは無く
得意を伸ばすことに時間を使う。
あなたの才能を必要としている人、環境が必ずあるのですから。