苦手克服に疲れたあなたへ

自己理解

人見知りを克服したい。話し上手にならないと。
本当はもっと顧客と関わりたい。
けど細かな事務作業もやらないと。

あなたは苦手を克服しようとしていませんか?

欠点は改善するもの。
そう信じ、努力するが克服できず疲弊している。

ふと立ち止まって欲しいのです。
その苦手、本当に克服しないとダメですか?

苦手は克服しなくて良い

結論を言うと苦手を克服する必要はありません。
そもそもですが、なぜ克服しようと思いますか?

「なんでって言われても…」
「親や上司にそう言われたし…」

意外にも明確には
答えられないのではないでしょうか?

実はこれは思い込みなのです。
この考えは学校教育で培われた可能性が高いです。

学校のテストでは
得意科目を80⇒100点にするより
苦手科目を40⇒80点にする方が
楽だしコスパが良いですよね。

私たちは幼い頃から苦手は
克服するものと刷り込まれています。

しかし大人になってからは違います。
周りを見渡してみて下さい。

営業マンとしてバリバリ数字を取ってくるけど、
細かな事務作業は苦手なAさん

客先に出ることは嫌がるが、
プログラミング能力はピカイチなBさん

口下手だが、
相手の悩みを引き出す傾聴力は一級品のCさん

想像してみてください。
全てを完璧にこなせる人が一体どれだけいるでしょうか?

著者の例

具体例として、少し私の話をさせて下さい。

著者はIT企業でSEをしていますが口下手に悩んでいました。
あの上司の様にスラスラと説得力を持って
話せればどれだけ幸せだろう。

話し方の本を読んだり、アドバイスをもらい努力しました。

結局の所、多少は改善されましたが
とてもあの上司にはなれないと察しました。

一方、私は慎重な性格で細かな点に気付くのが得意でした。

資料の体裁、誤字脱字を始め、
プログラムのテストパタンや設計書の考慮漏れ等
見落とされた改善点に気付いてしまう人間でした。

そしてこの才能が発揮されたとき
「よくそんな細かな部分まで気付けたね。」
「見落としてたよ、ありがとう。」

自分が無意識レベルでやっていたことで
周りから感謝されたのです。

あなたが自然と出来ることをやる

苦手は克服しなくて良いのは分かった。
じゃあどうすれば良いのか?

それは、得意で人に貢献すれば良いのです。

私たちは自分だけの才能を持っています。
それは人生の過程で培われたものです。

懐に入るのが得意な人、聞き上手な人、細かな部分まで考えられる人
息をするように出来るため
当人もそれに気付いていません。

周りに対し、何でこんな事も出来ないの?
こんなに感謝される程でも無いけどな…
それこそがあなたの才能です。

人間、得意もあれば苦手もあります。
そして誰かの苦手は誰かの得意で補えばよいのです。

苦手克服に時間を費やすのではなく
才能に気付き、磨いて行くことで互いにとって有益となるのです。

補足:苦手なことをしなければならない時

とはいっても社会人であれば
苦手なことする場面も出てくるでしょう。

そんな時の対処法のヒントを述べます。

及第点を目指す

克服はしない
20⇒100点ではなく
20⇒60点を目指す。

決して得意にしようとは考えず、
最低ラインを超える術を考えます。

私の例で行くと
細かなことまで考えてしまうため、質問にパッと回答出来ないのが悩みでした。
そこで見方を変え、焦ってその場で答えない。
持ち帰り調べ納得した上で返答しようと決めました。

その結果、次回打ち合わせで自信を持って回答でき
徐々に顧客の信頼を得られるようになりました。

できる人に任せる

あなたが苦手なことを自然と出来る人が必ず居ます。

もし周りにその様な人が居れば、遠慮無くお願いする。
逆にその人が苦手で、あなたが得意な仕事は巻き取ってあげましょう。

それはお互い、ましてや会社にとってもプラスの影響を及ぼします。

環境を変える

どうしても苦手をやらなければならない場所であれば
思い切って環境を変えるのも選択肢の一つです。

例えばあなたが相手の懐に入り、
関係を作るのが得意にも関わらず
永久に社内でデータ分析をやらされている。

それはあなたにもですし広い目で見れば
社会にとって損失です。

才能に気付き、活かせる場所で咲くことが
長い人生にとってプラスに働くのでは無いでしょうか。

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